DIARGEのものづくり -ロケーションと思い-

DIARGEは2012年に台東区でスタートしました。

当初はメンズのシューズと携帯小物のコレクションに始まり、現在では革小物・インテリア雑貨などコレクションを改変・拡充しライフスタイルプロダクトブランドとして支持をいただいています。

 

台東区は革、靴・はきもの、バッグ、アクセサリー、金属小物などの生産が盛んなエリアです。
古くは江戸時代より商工業の中心地の一つとして、人口と産業が高度に集積し、比較的小規模な手工業や製造業、それらが製造する商品の流通を担う問屋・卸売業の集積地として発展してきました。
明治以降1930年代半ばまで台東区は交通の要衝でもあり、隅田川沿いに各種
加工工場が立ち並び、そこで働く人々が近隣に住むことで職住近接型の
地域社会が形成されました。
北側の荒川区南千住には常磐線経由で東北方面からの物流の拠点になっていたの隅田川駅(貨物駅)もあり、陸運・水運の利から戦後は上野やアメ横周辺を中心に様々な輸入品が集まり、隅田川側では革、靴、バッグ、金属小物、文房具、ジュエリーなどの加工・製造・卸売業が集積し、また江戸時代から続く仏具などの流通網とも相互作用し各分野の工場と職人、材料屋、問屋が補完しあう様に製造・流通ネットワークが発展してきました。
また,台東区の工業は日本橋や銀座といった伝統的な商業地、その中継地点の
問屋街と直結した,小規模な家内工業的な性質をもつという点が特徴的であるです。
その様な歴史背景を持つ台東区では、革や真鍮などDIARGEの商品を構成する主要素材およびパーツが身近にある為調達がし易く、また加工に携わる職人の人的ネットワークが身近にあり、
高品質かつ豊かな質感をもつ卑金属製品および革製品をフレキシブルに企画・製造することが可能です。
このような地の利を活かし、日本の歴史に脈々と受け継がれる温故知新の精神と、時代とともに移りゆく東京で培われる多彩かつ細やかな感性をデザインディテールへと落とし込み、本質的な価値に根ざしたプロダクトを提供することで、国内はもとより世界中の人々のライフスタイルを心身共に1ミリ豊かにする彩でありたいと願い日々モノづくりをしています。