真鍮の超抗菌性能について
60% 70% 30% 40%程度含まれています。主成分の銅はもちろん、銅を60%以上含む銅合金に関しても超抗菌性能があることが分かっています.
2008年3月には米国環境保護庁(EPA)より銅、真鍮、ブロンズ(銅を85%程度含む合金)などは人体に有害な致死性のある原体を殺菌し、公衆衛生に効果があるという表示が法的に認可されました.
【抗菌<除菌≦殺菌<滅菌】
超抗菌という表現が耳慣れないかも知れませんが、上記の式に当てはめれば抗菌以上殺菌未満のイメージです.
殺菌という言葉が薬事法によって効果が認められた医薬品または医薬部外品にしか使えない為、金属製品はほぼ対象外と言えます.
除菌は「菌を取り除く」ことを意味する為、洗剤やアルコールスプレー、掃除用シートなど、積極的に菌を取り除く用途のものによく使われます.
実際の定義は「除菌効果のあるものとないものを使用したとき、除菌効果のあるものの方が使用後に生きた菌数を減らすこと」であり、製品に業界団体の自主基準によって用いられている言葉です.
なお抗菌は上記と異なり対象を問わず幅広く使われる表現ですが、「菌の増殖を抑制する」ことを意味します。上記のように製品によって使える言葉が異なり、菌の抑制を超えた殺菌作用"
なののうち銅と同様に人体に害の少ないもの代表的なものでは銀が挙げれます.
大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する試験では、上記の他にコバルト、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、パラジウム、モリブデン、タングステン に共通して抗菌性が認められました.
また銅と銀を比較すると銀は体温(37 ℃ )程度での効きは優れ、標準音度(25℃)以下での効きはかなり劣ると言われます。銅は温度に左右されず常に2時間で1000分の1以下まで殺菌する働きがあります(MRSA 、 O-157 、緑膿菌) 。
銀の抗菌・殺菌作用を用いた資生堂の制汗剤でAg +(最近Ag DEO 24に移行)というシリーズがありますが、銀は高価な為銀イオンという形で添加され、体温と金属アレルギーの可能性少なさから用途に適していると思われます。一方で銅および銅合金は銀に比べれば安価で身近に使われている(10円玉は銅、 5円玉は真鍮)事もあり、環境表面では銅の方が優れた抗菌性能を発揮すると言えます.
純度が高い方が効果は高いようですが、表面が酸化などで変色した状態でも問題なく効果があるようですので、プラチナーゴールド色からアンティークゴールド色への経年変化を楽しむ真鍮好きには朗報です.
上記の情報から、真鍮素地の製品に関しては、銅成分から日常的な使用で半永久的に超抗菌性能が期待出来ると言えます.
生活者各自がwithコロナの環境下において専門家会議で提唱された「新しい生活様式」に則したライフスタイルを模索する中で、 DIARGEは引き続き真鍮製品を中心に心身共に豊かなライフスタイル提案をブラッシュアップし、お客様の期待によりお応え出来るように、積極的な商品開発・情報発信を心がけたいと思います。
【参考サイト】
銅の超抗菌性能/一般社団法人 日本銅センター
http://www.jcda.or.jp/feature/tabid/88/Default.aspx
金属材料の抗菌性/佐藤嘉洋
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhts/35/3/35_121/_pdf
意外と知らない「除菌」「抗菌」「殺菌」の違い/Para tu VIDA impulsado porフマキラー